司会者の音頭により奥野コール　相馬コールとともに入場。練習着姿。

司会者男(以下司１)　改めてご紹介いたしましょう。鹿島アントラーズ、まずは奥野僚右選手でーす。
奥ちゃん（以下奥）こんにちはー
司１　相馬直樹選手でーす。
相馬さん(以下馬←失礼だよ。)　こんにちはー
司１　このあとしばらくの間楽しくトークをすすめていきたいと思いまーす。(二人座る)
早速ではございますが、皆さん昨日鹿島の試合をご覧になった方はどの位いらっしゃいますかー？ああ、たくさんいらっしゃいますねー。(相馬さん、茶目っ気ぽく手を上げて嬉しそう。)　皆さん、じゃあもうご存知でいらっしゃいますね？　　鹿島アントラーズ、昨日の試合が終わった時点で首位でございます！
(相馬さん、小さく胸の前で拍手)あのまあわれわれファンとしてはこういう盛り上がりを見せるわけですが、選手の立場としてはあの奥野さん、こういったシーズン途中で首位に立ったということは気持ちが高ぶる門なんでしょうか？
奥 久しぶりの首位なんでねー。昨日はかなり興奮しましたけど。
司会女(以下司２)　半年振りということで
司１　やはりこう半年振りの首位と言うとチームの中では盛り上がるもんなんでしょうか？それともこう、終わるまではわからないと冷静なんでしょうか？
馬　いや、やっぱ上にね、誰もいないということはすごい嬉しいことなんでね。
司１　まあ昨日はマリノス戦という事でして敗れた方が優勝争いから脱落する、そういうことも言われていたわけですが、だいぶ緊張感がある試合だったんでしょうか？
奥野さん？
奥　いや、まだ敗れてもね、僕らくじけませんから(←何か負けたみたいなんですけど。)。
　　常に上を目指して頑張りますんで大丈夫です。
司２　平常心で機能も臨まれた、と言うことなんですね。
奥　　いや、かなり緊張しました(笑)
司１　緊張を隠せない、と言う感じですけれども。さて、セカンドステージになりまして監督さんが替わりました。始まった当初はファンとしては、サポーターとしては不安が残るスタートだった気がするんですけれども。
馬　　そうですね。まあ監督が変わったというか、その前のファーストステージの終わりくらいからチームの勢いがなくなってきていてなかなかうまく行かないな、とは思っていましたけれども、僕達には力があると、そしてここにもたくさんのアントラーズのファンの方がいらっしゃると思いますけれども必ず上に行けると思っていましたから。(拍手。相馬さん、やけに嬉しそう)
司１　もうみなさん、一つ一つに拍手していただきましてねえ。奥野さんはディフェンダー、センターバックとしてセカンドステージが始まった頃の戦いぶりは
どうご覧になっていらしたんでしょうか。　
奥 もう、過去は忘れました(笑)
司１　なるほど、常に前向きに生きようと。
奥 そうです。
司 常に明日に向って生きていこうと。
奥 はい。
司　　ちょっと少しだけ振り返っていただいて、過去を。いや、奥野さんには難しいかも
しれませんが若干過去を振り返っていただきまして。特にですね、奥野さんはＪリーグが始まった1993年からご活躍なさってきたわけですけれども、５年間サッカーをとりまく環境とかですね。いきなり難しい質問に聞こえてしまいますけれどもいかがですかね？この五年間やってきてみて。
(相馬くん、嬉しそうに奥ちゃんを観る。）アントラーズ優勝もありました。ワールドカップもありました！
奥　　まあ、僕らが日々向上心を持ってやって来たのはもちろんなんですけれどもサポーターの皆さんやチームのスタッフの協力は欠かせないものがあって、まあそういう人たちの支えの中で僕らもこう、うまく成長して来れたんじゃないかなあ、とそういうことを強く実感します。
司２　この鹿島アントラーズといいますのはＪリーグのチームの中でも特に地元とね、選手の皆さん、サポーターの皆さん、密接なかかわりがあるといいますか、非常に強い応援を受けていると言う印象を受けるのですが、地元鹿島市で過ごしてみて、そういうところって感じますか？(相馬さん、きょろきょろしながら目線で奥ちゃんに振るが、戻される)
司１　じゃあ、相馬選手
馬　　そうですねえ…まあ、やっぱあのクラブハウスに良く来られる方もいらっしゃると思うんですけれど、あのなかなかねこう毎日クラブハウスに人が来てくれるチームってないと思うんですよ。まずやっぱそういうところから皆さんのしたい応援と言うものを感じられますし、街の中で会いましても声をかけてくれる。頑張ってね、とかこの前良かったね、とか常に観られてる、応援してもらってると言う緊張感、そういものもあるし、励ましもあるし…そう思います。
司1 特に相馬選手と言えば、もうワールドカップでも大活躍でして世界の相馬、というかそういう目で観られるのではないか、と思いますけれども。
(照れ笑いしつつ嬉しそう)
ワールドカップですが、日本が初めて本大会に行ったその初代表に選ばれたわけですが、まず始めて代表に選ばれた時はどういったお気持ちになったんで
しょうか？

馬 まあやっぱ、すごく大きい目標であったので、そのやっぱそうですね、
嬉しい、と言うのが率直な感想でした。そういう意味では…でもやっぱそれ以上にすごい期待と言うかこう、膨らんでいたんで、つぶされないよう、自分の
プレーが何とかできるよう次のことをすぐ考えて、はい(至極真面目)
奥　　　(割り込んで)常々、何で俺が代表じゃないんだ？って言ってましたからねー
　　　　学生の頃から(笑)
司1 あの、大学の先輩後輩の関係でいらっしゃって大学の時から良く知った関係で？
奥　　　もうある方から　日本で五本の指に入るサイドバックだという評価を
受けまして…。彼もそうだ！おかしい！(自分が代表に入らないのは)
とね、常々言ってたんで。（相馬さん、笑うしかないと言う感じで大うけ）
司１　　じゃあこれはもう、日本代表になって当然であると。
奥　　　ええ、当たり前です。
司１　　相馬を育てたのは俺だと奥野さんはおっしゃっているそうですが。
馬　　　いや、ほんと奥野さんがいるから僕は守備ほっといて攻撃に出れるんですよ(笑)
　　　　だから常にこのバックアップですか、支えてくれる人がいるとやっぱ、
そういう意味で。
奥　　　何かいい人になっちゃいましたね(笑)
司１　　すると相馬さんがサイドからオーバーラップをしていらっしゃる時には
奥野さんは。
奥　　　いや、相馬、戻れ！後ろだ！守れ！って言ってるんですよ。でもそれを無視して
　　　　ピュ−って行っちゃうんですよ。
馬　　　もちろんそうですね、はーい。(奥ちゃんと顔を見合わせる)
司１　　いろいろな駆け引きがあるようでございますけれども(笑)

　　　　＜会場からのＱ＆Ａコーナー＞
(女の子)　「相馬さんは犬を飼っていらっしゃるそうなんですけれどもー(参ったな
ポーズだが相当嬉しそう)。奥さんとワンちゃんとどっちが好きですか？
　　(笑い崩れる。もう、ほんと嬉しそう)
司１　　いきなりマニアックな質問が飛んでしまいましたね(笑)
奥　　　これは困りましたねえ。
馬　　　(奥ちゃんに)あなた黙って！あなた答えるとこじゃない！(笑)
司１　　犬と、奥さん…？
馬　　　いや、やっぱり奥さんと言っておきましょう。
司１　　わんちゃんはちなみにお名前は？
馬　　　茶です。
奥　　　加藤茶の茶！
馬　 加藤茶の茶、と覚えてください。
(男の子)
Ｑ　 あの、相馬選手に質問なんですけれどもこの前トルシエジャパンの候補合宿が
　　　　あったそうなんですが、あの監督の戦術はどうだったでしょうか？練習は
厳しかったんですけれども早く慣れたんでしょうか？
司１　　半分答えづらいものがあるんでしょうけれども。今後の相馬選手の日本代表での
　　　　選手生活がかかった質問ですがいかがでしょうか？
馬　　　いや、やっぱね候補なんでねーあんまり大それたことは言えないですけれども
　　　　あの…まあヨーロッパ流といいますか、細かい、とても細かい指示を、指導を
　　　　される方で　厳しいと言えば厳しかったんですけれどもまあ自分としては自分の
　　　　いいところをアピールしてきたと思います。
(お母さん)
Ｑ　　　うちの小学校六年の息子もサッカーをやってます。
　　　　今日もあのフットサルの試合にいっておりますが、どうやったらうまくなる
でしょうか？
司1 これはこういった場面には必ず出てきそうな質問ですが奥野さん、いかが
でしょうか？
奥　　　じゃあ、相馬さんに聞いて見ます。
馬　　　(笑)
司１　　悩まないでお願いします。
馬　　　いややっぱまずサッカーをほんとに好きになることだと思います。あの、
サッカーが好きであれば、まずすきこそ物の上手なれとはよく言いますが、
本当にサッカーが好きだからもう四六時中ですね、ボールを常に蹴っている、
とそこから始まるんじゃないかと思いますね。
　　　　壁にぶつけたりするかもしれませんけど、ご近所に迷惑になったりするかも
　　　　しれませんけど、そうやってサッカー楽しいと言う姿を応援してやってください。
司１　　ちなみに奥野さんはどうやってうまくなったんでしょうか？
奥　　　僕は車にボールぶつけたり、植木壊したり、窓ガラス割ったり、そういうかたち
　　　　で今にいたっているんですけれど。
司1 とりあえずボールを蹴るところからはじまるわけですね。
奥 そうです。
(男性)
Ｑ　　　まず相馬さんにお聞きしたいのは、チーム内の奥野さんの様子、で逆の質問、
　　　　相馬さんはチームの中でいったいどんな人なのか、お二人にお互いお聞き
したいです。
司１　　今明かされるロッカー室内の二人、と言った感じですけれども相馬さんから。
馬 えー、奥野さんはこうアントラーズクラブハウスとかそういうチームの中ですと
　　　　こういろいろね、人をいじめたりするんですよ。特に若い子とかまあ僕も良く
いじめられるんですけれど。なんにでも話にけっこう乗っかってきて『お前が
こうだからいけねえんだよ』とかね、すぐそうやって誰かいじめたりするん
ですけれどもそれ以外のところではすごい偽善者です。まあ、それはみんなも
よく知ってるんですけれども、そんな感じでみんなをいじめてばっかいて
楽しんでます(笑)。
司１　　今一番ターゲットにされる選手はどなたなんでしょうか？
奥　　　(嬉しそうに)今ですか？今は本山選手(にっこり)。可愛いですね。
司１　　こわいですね。入団したばかりの選手が…ええでも、そういった洗礼をうけると
　　　　相馬選手のように世界に羽ばたくことが出来るんでしょうか？
奥 いえ、僕の気持ちが落ち着きます(相馬さん、大ウケ)
司1 はい、じゃあ今度は奥野選手から見た相馬選手。
奥 まあなかなか相馬さんって言うのは世間一般から相馬選手のイメージと
いうのが定着してますからイメージを損なうようなことはいえないんで
苦しいんですけれど(相馬さん、顔を隠して笑っている)…まあ崩れない程度に
いうならば彼はとにかくあのおしゃべりです。あのどっかで噂に聞いたことも
まるで自分が何でも知ってるかのように言い切って話しますんで。まあ、あと
説教も好きですし、理屈っぽい。趣味はギター。ああ、ギターはどんどん
レパートリーが増えてっているらしいんでまたこういう機会がありましたら
今度は生演奏を！ご披露しようかと思います。
馬 言わないでーっ！
奥 こういう誠実な方です(実に楽しそう)
馬 どこが誠実なんですか？(笑)
司１ どうですかね？２ＮＤステージ優勝したらファン感謝デーかなんかで披露して
もらうとかそういうのなんかいかがでしょうか？ねえ
奥 この間大舞台でギターを引くのは経験していますから！(奥ちゃんの結婚式？)
またあの、ギターデビューなんかも少し考えてるらしいんで。
馬 僕、奥野さんがボーカルだったら考えますよ！（奥ちゃん大ウケ）
奥 いや、いいでしょう！（言い切る。相馬さん、身をよじってウケている）
司１ けっこう皆さん、音楽的なものはいいんでしょうかね？
奥 いや、彼が一番（相馬さんを指して）音楽には口うるさいです。その割には
音楽を聴いても豊かな感情は生まれてこない！（相馬さんのけぞって笑う）
音楽がかっこいいか、かっこよくないか、それがあの彼の音楽の価値判断
基準です。

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